(A5判255頁/定価(本体価格2500円+税)送料1冊160円)
「心の扉は外からは開かないのです。心の扉には外側に把手がありません。子どもが内側から、その扉を開けてくれるのを待つしかな
いのです。」谷 昌恒の生涯を描く。
「『ひとむれ』の著者で、北海道家庭学校長…そして、福島県の棚倉に養護施設・堀川愛生園(現・児童養護施設・堀川愛生園)を創
設した…谷 昌恒先生は、子どもの福祉の現場に身を置き、実践者として、施設生活を余儀なくされた子どもたちの哀しい思いや切なる
願いを、彼らに代わって語り続けてきた人である。」(序章より)
<内容目次>
第一章 少年期から青年期にかけての学業生活
第二章 児童福祉現場への転身◆開墾の鍬◆「ビルマの竪琴」の水島上等兵
第三章 最後の戦いに挑む ◆主任研究員として◆文献の翻訳作業
第四章 生活教育の土台 ◆実践の舞台としての大自然◆精神的基盤としてのキリスト教◆生活による教育◆夫婦小舎制◆子どものために施設がある
第五章 暖かい慰めと厳しい叱責を ◆「不幸に負けた」子ども◆子どもにどう立ち向かうのか◆素晴らしいのは現実ではなく課題である◆暖かい励ま
しをかけ、変革を迫る◆対話・心の扉を開く
第六章 生活教育を構成するもの◆ 大規模な生産教育◆収穫感謝祭◆生活教育の一環としての学科指導
第七章 薄氷を踏む思いで
第八章 実践現場からの発言 ◆福祉の制度をどう考えるか◆自己努力が基本に
第九章 実践現場からの論文
第一〇章付随した重要任務 第一一章 退任
終章 存亡の危機にある児童自立支援施設
(著者紹介)明星大学特任教員 (著書)『キャロル活動報告書と児童相談所改革』(明石書店)、『児童相談所はいま』(ミネルヴァ
書房)