太古の旅、琵琶湖

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横山卓雄・監修
『太古の旅、琵琶湖』

(四六判177頁/税込価格1890円) 京都自然史研究所発行・三学出版発売

 多彩な研究者が、それぞれの視点から探る太古の琵琶湖。
 さまざまな調査や観察の結果をもとにして、自然史に秘められた謎が解かれ、知られざる世界が描き出される。
 冒険の楽しさと創造の喜びにあふれる自然史復元の世界。
 一緒に地下に埋れた化石や鉱物たちの声を聞いてみよう。


【内容もくじ】

  • 第一章
    琵琶湖の歴史をいろどった生物たち
     カズサジカ、五種類のゾウ、ワニ、貝、魚、さらにはメタセコイアや絶滅種を含む多種の植物など。
     かつて琵琶湖周辺に生息した生物の発展や変化の歴史を紹介する。
     また、これらの生物たちが暮らした当時の気候や風土、環境の変化を、化石や地形、地層、堆積物の分析を通して読み解く。

  • 第二章
    年代をどう推定するのか

  • 第三章
    火山灰の語ること

  • 第四章
    琵琶湖を測定する
     地層に含まれる火山灰や堆積物に残る地磁気を調べて行う年代測定。さらには周辺の重力異常から堆積層の密度を測る研究。これらの多様な研究を駆使して、琵琶湖の生い立ちを推定する。