寄宿舎教育研究会(代表 大泉溥)編
実践がいま、語りかけるもの
――障害のある子ども・青年の生活と教育――
(A判222頁/税込価格2100円)
情勢の厳しさで自滅することのない寄宿舎問題のとらえ方、
その内発的発展の論理を実践の中に求めてきたものです。これは激動と混迷の時代を読み解くということはどんなことなのかという問題にほかなりません。自分たちが何を問題として、どのようにとりくみ、それをいかに記録化するのか。また、そこで問わざるを得なかったのが……身近な世代間のギャップという問題でした。総じて、寄宿舎問題の未来をになう実践主体の形成とは何かという課題を軸にした内発的動機づけからの展開の探求でありました。(発刊にあたってより)
<内容目次>
第一部 実践にとりくむ職員の思い 第一章 「みんなちがって みんないい」(能勢ゆかり) 第二章 子どもにとって魅力ある実践とは(嶋村則幸) 第三章 孤独の鎧をぬいで(野間知津子) 第四章 日課からはみ出した生活といわれるけれど……(丸山徹) 第五章 寄宿舎実践に求められるもの(山中憲一)
第二部 実践者としての成長とは 第一章 一年をふりかえって、私が得たもの(多田羅裕妃) 第二章 愚痴に終わらせず、専門性を磨く(広瀬信雄) 第三章 とにかく書くことで、力をつける(古平ゆかり) 第四章 実践レポートを深く学び合うために(木全和巳)
第三部 生活実践づくりの立場と視点 第一章 「バイバイ」また逢えるよね(藤本共美)
第二章 実践の挫折から「生活・自由・自立」を発見(嶋村則幸) 第三章 生活を大切にする実践とは(渡邉保博)「生活の場」としての施設づくり 保育所・幼稚園における「生活」への注目とその背景 保育時間の長時間化と保育内容のとらえなおし 生活を大切にする保育 〔書評〕越野和之ほか編著『仲間の中で育ち合う』(金子佳弘)〔書評〕大泉溥著『生活支援のレポートづくり』(永崎靖彦)〔書評〕大泉溥著『実践記録論への展開』(西村京子)
【編者紹介】
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