玉村公二彦著
障害児の発達理解と教育指導
―「重症心身障害」から「軽度発達障害まで」―
(A5判216頁/税込価格2100円)
障害児の権利保障という角度から障害児教育の実践的な課題を明らかにしたいと思います。さらに、学校教育の現場での障害児の姿を念頭において具体的に発達と障害について考えながら、障害児教育の成果を示してみたいと思います。…障害と発達の理解の上に、あらためて障害児の教育指導と教育実践の課題を整理してみたいと思います。その意味では、本書の中心的課題は、保育・療育、教育、生活などの実践をどのように構想し、創造していくかにあると言っていいかもしれません。(はじめにより)
<内容目次>
第一部 障害児の学習権・発達権と教育実践 1「子どもの権利条約」と障害児教育 2新しい障害の概念と障害児・者の全人間的復権 3国連・障害者権利条約と生涯にわたる障害者教育
第二部 障害児の発達理解と教育指導の展開 1障害の重い子どもたちの教育的理解と教育実践の探究 2話しことばを豊かにしてゆく段階の子どもたちと教育実践 3特別な教育的支援の必要な子どもたちと学校教育 補論 リテラシーの獲得と障害児・者
第三部 障害児教育における教育実践の課題と担い手としての成長 1障害のある子どもたちと教育指導 2教育実践の概念と障害児教育実践の課題 3障害児教育の担い手としての成長
【著者紹介】
奈良教育大学助教授。【主な著書】『おもちゃ・コミュニケーション・子どもの発達』(かもがわ出版)、共著『わたしだって!−重症児教育の明日を考える』(文理閣)、編著『障害児教育の教育課程・方法【改訂版】』(培風館)、編著『ぼくたち わたしたち 福祉探偵団』(三学出版)
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