長谷川真人・堀場純矢編著
『児童養護施設と子どもの生活問題』
(A5判234頁/税込価格2205円)
子ども、卒園生、施設職員、研究者など児童養護施設にかかわる人々の手記、実践報告、調査報告を通して、施設の生々しい実態を浮き彫りにする。また、子どもと親がどのような社会的背景のもとで入所に至ったかを述べ、入所に至る生活問題のいきづまりを防ぐ対策を提示。児童福祉法改正を中心とした近年の動向を整理し、わかりやすく述べる。
<内容目次>
第1章 施設生活の実際 T子どもの手記 U卒園生の手記・施設を卒園して・施設での生活を振り返って・保育士になって・児童養護施設退所後30年目の追跡調査(インタビュー) V施設職員の手記、実践報告・みんなだいすきだよ・悲しみを乗り越えて・児童養護施設、児童指導員としての関わり・児童養護施設で働いて・子どもを取り巻く環境に・児童養護施設における自立支援とアフターケア
第2章 日本における子どもの養育を担う親の階層構成
第3章 児童福祉法改正と児童養護施設
第4章 児童養護施設入所に至る子どもと親の生活問題 子どもの生活問題とは何か・養護施設施設入所に至る子どもと親の生活問題・ねらいに基づく調査項目の枠組み・調査結果・児童養護施設で暮らす子どもの健康問題・養育環境が子どもたちの発達に与える影響
第5章 施設で暮らす子どもと親の生活破綻を防ぐ対策 社会保障制度の体系と社会福祉の位置づけ・国・自治体行政が条件整備するべき最低限の項目・日常的な対話・交流をつくる
資料編・児童養護施設入所児童等実態調査結果の概要・「児童福祉法の一部を改正する法律」の施行について・ 児童虐待の防止法等に関する法律・全国児童養護施設一覧
【著者紹介】
長谷川眞人(日本福祉大学教授)【主な著書】『僕たちの15歳』(共著)ミネルヴァ書房、1983年。『児童養護施設の子どもたちはいま−過去・現在・未来を語る−』(単著) 三学出版、2000年。『子どもの援助と子育て支援−児童福祉の事例研究』(共編著)ミネルヴァ書房、2001年。『医療福祉相談ガイド』(編著)中央法規、2002年。『新子どもの問題ケースブック』(編著)中央法規、2004年。
『子どもの権利ノート』三学出版、2005年。
堀場純矢(中京女子大学人文学部児童学科・講師)主著/論文「里親制度の現状と今後の課題」『社会福祉士』第10号、日本社会福祉士会、2003年。「子どもの保護・養育問題が引き起こされる社会的要因」『社会福祉士』第12号、日本社会福祉士会、2005年。「子どもの保護・養育問題を防ぐ社会的対策」『東海女子短期大学紀要』第31号、東海女子短期大学、2005年。
|