新心に残るケースワーク

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藤田和正・竹澤喜心編著

『新 心に残るケースワーク―社会福祉援助技術研究のための事例集―』

(A5判186頁/税込価格2100円)

豊富な実践経験から人生の機微に触れるケース処遇の手法を実感することができる。超高齢化社会における介護・看護のケア、時代を反映する子どもの虐待や心身症に対する心理療法、地域権利擁護のコミュニティワーク等の諸問題を扱ったこれらのケースは最新のものや過去の経験に基づくものであるが、いずれもワーカーのクライエントヘの真摯な熱き思い入れが秘められたものであり、そのことを念頭におき妙技の所在を考察していただきたい。(本文より)


<内容目次> 

序章 「エッセンシャリゼイション」の援助技法 

1 揺れる非行少女の心

2 壊れない家族のちから―ネグレクトと身体的虐待がある家族への援助― 

3 苦しいだけの子育てが終わるまで ―ある虐待事例を考える― 

4 親の精神症状に巻き込まれた子どもの事例 ―児童相談所における虐待介入― 

5 高齢者の生きる力を引き出すケア―2事例から考察する― 

6 心ふれあうコミュニティーワーク実践 

7 知的・精神障害をもって地域に暮らす―地域福祉権利擁護事業の利用をとおして― 

8 悲嘆反応と問題行動を繰り返す女子短大生の事例

9 身体的・心理的虐待をうけていた児童をつれて離婚を決意したDVの母への支援事例

10 症状が語るもの―刺青を入れた青年とその家族の事例― 

11 手話通訳


【著者紹介】

    ・藤田和正(密教福祉研究所所長、高野山大学大学院客員教授)
    ・坂口健也(和歌山県女性相談所、元和歌山県子ども・障害者相談センター)
    ・垣内陽子(大阪市中央児童相談所)
    ・前田哲也(和歌山県子ども・障害者相談センター)
    ・衣斐哲臣(和歌山県子ども・障害者相談センター)
    ・谷 眞子(和歌山県看護協会会長)
    ・山口幸照(高野山大学助教授、日本密教福祉学会会長)
    ・小 橋佳代(和歌山県社会福祉協議会)
    ・大塚秀高(星槎大学助教授)
    ・山下成子(大阪市中央児童相談所)
    ・竹澤喜心(元花園大学教授、京阪奈社会福祉専門学校講師)