教職入門 生徒指導法を学ぶ

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吉田卓司著

『教職入門 生徒指導法を学ぶ』

(四六判194頁/税込価格1890円)

事例から実践的な指導法を学ぶ 本書の最も大きな目的は、傷つけられ、殺された子どもたちの声なき声を聞けるような、豊かな想像力を教職を目指す人たちのなかに育てることである。(はじめにより)
<内容目次> 

序章 生徒指導と生徒の人権を考える・マニュアル型の管理教育は破綻する・なぜ女子生徒は校門に駆けこみ、教師は門扉を閉めたのか・問題演習 「ベル着席」・「居眠り防止」の指導

第1章 体罰を考える  ・約八割の大学生が体罰を経験・骨折、打撲、鼓膜破裂からセクハラ的体罰まで・体罰「教育」是認の論理と心理・問題演習 体罰肯定論に反論する

第2章 いじめを許さない  ・いじめが子どもを殺す・遺書にみる被害者の気持ち・いじめ指導の三原則・問題演習 いじめ指導の基本方針 

第3章 生と死をどう伝えるか  ・『完全自殺マニュアル』と「命の重み」を考える指導・「生と死」を考える指導・問題演習 生と死にかかわる指導の留意点

第4章 不登校は悪くない?  ・ナオコの場合・いじめと不登校・問題演習 自分のクラスの生徒が不登校になったら

第5章 セクシャル・アクシデントにかかわって  ・中高生の性被害・出会い系サイトの「甘いワナ」・メル友がストーカーに・性教育の体験感想・ある痴漢事件・問題演習 青少年の性にかかわる法律

第6章 少年犯罪と生徒指導  ・軽い注意にキレる心・なぜ子どもたちはナイフをもつのか?・所持品検査はどこまで許されるか・問題演習 精神保健と少年司法

第7章 校則違反と懲戒処分  ・服装指導・丸刈り訴訟とパーマ退学訴訟の概要・茶髪・ピアスは指導すべきではないのか?・違法行為の指導――喫煙・飲酒から刑法犯まで・問題演習 出席停止と懲戒処分

資料編 教育基本法・学校教育法(抄)・学校教育法施行令(抄)・学校教育法施行規則(抄)・「児童懲戒権の限界について」法務調査意見長官回答(抄)・未成年者飲酒禁止法・未成年者喫煙禁止法・ほか最近の改正法令収録。                                                     


【著者紹介】

    よしだ たかし:現在 高等学校教諭(地歴・公民)・甲南大学教職課程科目講師 主な著作『学校の中の犯罪と事件TU』(共著)批評社(2002).『元気になーれ―対人援助のプロ技』(共著)三学出版(2001).『授業・「従軍慰安婦」』(共著)教育史料出版(1998).『子どもの人権大辞典』(共著)エムティ出版(1997).『問答式・学校事故の法律実務(全2巻)』(共著)新日本法規出版(加除式1987〜).『修復的司法―現代的課題と実践』(共訳)関西学院大学出版会(2001).ほか