横山卓雄(同志社大学名誉教授)著 京都自然史研究所発行 ・三学出版発売『京都の自然史―京都・奈良盆地の移りかわり』
(四六判232頁/税込価格1700円)
消えた京都湾の謎 180万年前にあった古奈良湖、90万年前の古京都湾、最古の広域火山灰。京都・奈良盆地の最近の話題。 ――本格的な京都の自然史をまとめる第1歩の本である。
【内容もくじ】
序章 自然史ことはじめ 1 われわれにとっての自然史 2 人間の歴史と自然史 3 過去500万年間の地球の自然史 4 京都・奈良盆地の自然史概略
第1章 京都・奈良盆地の底をつくる地層群
1 京都・奈良盆地に分布する数百万年以後の地層 2 大阪構造盆地の大阪層群
第2章 自然史の復元方法
1 火山灰同定と火山灰層位学の発展 2 古水流方向の測定 3 粘土混濁水の電気伝導度による古環境の復元
第3章 年代の測定
第4章 いろいろな自然史
1 盆地移動の具体像 2 おもしろい自然の歴史
最終章 平安遷都と鴨川つけかえ
1 「鴨川つけかえ説」とは 2 「鴨川つけかえ説」、その発生と歴史 3 定説の消長
4 疑問点の発生 5 「鴨川つけかえ説」を論破する
付録 発見することの感動とその意義
―京都府綴喜郡井手町で発見した「井手火山灰層」の事例を通して―池田俊夫
《著者紹介》同志社大学名誉教授、理学博士。
【主な著書】『地図の見方』保育社、『列島の地域文化<日本の古代2>』中央公論社、『三世紀の考古学』学生社、『瀬戸内海の移り変わり』三和書房、『海外ではこんなことに気をつけよう』三学出版
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