幼児の世界と年間保育計画

出版目録のトップへ

出版一覧表へ

書名一覧へ

神谷栄司・著
『幼児の世界と年間保育計画』
―「ごっこ遊びと保育実践」のヴィゴツキー的分析

(A5判277頁/税込価格2415円)

保育実践をヴィゴツキー的視点から分析し、《設定保育(話しあいと身ぶり表現など)と自由遊びが相互に影響しあう保育構造》と《自然を題材とした保育と文学を題材にした保育のそれぞれ3つの段階からなる年間保育計画》をひとつのものとして描く。


【内容もくじ】

    序章 年間保育計画と保育構造の問題

    第1章 「小さな自然の世界」と保育実践
        ―年度当初からごっこ遊びの発生まで
     子どもの興味と保育者の働きかけ
     第2節 保育指導における「現実と虚構」―題材「ケムシ」と保育

    第2章 「中くらいの自然の世界」と幼児の思考・感情・想像
     第1節 題材「ツバメ」と保育の展開
     第2節 自然を見る幼児の眼

    補章1 虚構場面の創造と子どもの発達

    第3章 「大きな自然の世界」から文学の保育I・IIへ
        ―保育構造のモメントの転換
     第1節 題材「ドングリ」と保育の展開
     第2節 保育構造のモメントの転換と文学の保育の本格的登場
         自然から文学へ

    補章2 身体を通した想像と文学の理解

    第4章 劇遊びの構造 文学の保育III
     第1節 劇遊び・劇つくりの総合活動的性格―題材「野の白鳥」
     第2節 年間の保育のまとめとしての劇遊び・劇つくり
         ―題材「バンビ物語」

    補章3 倉橋惣三「系統的保育案」の考察
        ―年間保育計画と保育構造の諸矛盾


【著者紹介】

    佛教大学社会学部教授。主な著書・訳書『ごっこ遊び・劇遊び・子どもの創造』法政出版。ヴィゴツキー『新・児童心理学講義』共訳、新読書社。ヴィゴツキー『「発達の最近接領域」の理論』共訳、三学出版