ヴィゴツキー・著 土井捷三・神谷栄司・訳
『「発達の最近接領域」の理論』 ―教授・学習過程における子どもの発達―
(A5判227頁/本体2300円)
ヴィゴツキーは、トゥルミンの表現を借りれば、「心理学におけるモーツァルト」なのである。38歳で夭折にもかかわらず多数の原稿が残されている。本書は、教授・学習と発達の問題の研究の翻訳である。
【内容もくじ】
I 学齢期における教授・学習と知的発達の問題
II 就学前期における教授・学習と発達
III 教授・学習との関連における学齢児の知的発達のダイナミズム
IV 児童期における多言語併用の問題によせて
V 書きことばの前史 書きことばとはなにか 書きことばの前史としての身ぶり 遊びの実験研究より 独特なことばとしての描画 読み方の発達と書きことば 書きことばの教育
VI 生活的概念と科学的概念の発達
VII 教育過程の児童学的分析について
【著者紹介】
- 土井捷三(神戸大学名誉教授、学術博士。著書・訳書『人格形成的機能を高める教科構成論の研究』風間書房、ヴィゴツキー『新・児童心理学講義』共訳、新読書社)。
- 神谷栄司(京都橘大学教授、著書・訳書ヴィゴツキー他『ごっこ遊びの世界』法政出版、ヴィゴツキー『新・児童心理学講義』共訳、新読書社)。
|