藤井常文・著
『北海道家庭学校と留岡清男』 ―創立者・留岡幸助を引き継いで―
(四六判350頁/税込価格2310円)
教育農場を一徹に耕した汗と膏の染み込んだ生活教育が今日、私たちにつたえるもの。―華やかな人生を歩んだ人物ではない、父・幸助のようなスケールの大きさも柔軟さもない。むしろ、生涯にわたって地味な生き方を貫き通した、厳格一筋の人物であった。しかし、歴史の彼方に押しやられる人物では決してない。混迷を深める今日の児童福祉施設や学校教育の現場にあって光り輝く存在になるうる……。―教育科学研究会を城戸幡太郎と共に結成し、保育問題研究会にも参加する。
【内容もくじ】
追 慕 (藤田俊二)
第1部 出生の前後と父親の事業
第2部 社名淵農場(分校)の改革と放胆な実験
第3部 教育科学運動の推進
第4部 戦後の北海道家庭学校
第5部 大学での研究生活
第6部 晩年
【著者紹介】
北海道置戸町生まれ。児童相談所児童福祉司。社会福祉士。著書『留岡幸助−福祉の国を創った男』(京都・法政出版)。編集協力『母と子の絆−地域子育て支援と母子生活支援施設』(三学出版)。 |