無意識3.0――現象学的思考法のリミット
        

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中井孝章著

無意識3.0――現象学的思考法のリミット         


 46 判93 頁 定価(本体1200 円+ 税)送料1冊82円

障害児の教育と福祉分野における人物史研究「無意識」とは何か,「無意識」はどのような働きをしているのか
本書では無意識を精神分析でいう無意識に限定することなく,日常行動に向けて開かれた形で捉えるとすれば,無意識はどのように捉 えることができるのか,そしてこうして捉えられた無意識は私たち人間にとってどのような意義があるのか,について考察していくこ とにしたい。(序論より)

<内容目次>

T.なぜ無意識3.0 なのか――現象学的思考法を基準にして 1.言葉(概念)の現象学2.無意識の現象学的規定 3.無意識の規格――無意識 1.0 /無意識2.0 /無意識3.0 

U.無意識3.0 のハードウェア的措定――クルージとしての脳と心

V.進化心理学における無意識 1.近代心理学と進化心理学 2.ソーマティック・ マーカー仮説 3.適応的無意識の射程

W.自由意志の否定と無意識 1.受動意識仮説における無意識 2.自動動機としての 無意識 ――新しい社会心理学

X.無意識3.0 の射程 1.アフォーダンス理論――もうひとつの無意識の発見 2.心 の理論への適応的無意識の貢献――視線による指標と言語による指標の発達速度上の差異 結語 無意識3.0 のスペックへの気づき

(著者紹介)大阪市立大学大学院生活科学研究科教授(著書)『子ども・この異能なるもの』日本教育研 究センター,2013 年。『空間論的転回序説―ハードウェア/ソフトウェア境界−思考―』大阪公立大学 共同出版会,2014 年。他。