(四六判267 頁/定価(本体2300円+税)送料1冊160円)
幼児の1年を通じた保育実践を考察
現場のリアリティに満ちた実践の整理と理論的省察。春夏秋冬という季節進行の章立てには保育実践の年間にわたる事実経過と遊びの
発展に即した事実分析が試みられています。それは、幼児の保育が徹底的に「自然」を基盤とするものであることの証左でもあります。
内容の構成には各地の実践事例の厚みも反映されています。文体の読み易さだけでなく分析的整理が随所に加えられている( おわりにより)。
<内容目次>
第1部 「自発するこころ」――春から初夏の保育
第1章 自発的なこころの動きの始まり
第2章 個々の思いからクラス共通の世界へ ――ツバメの保育を中心に
第3章 保育実践の底に流れる理論
第2部 「深めるこころ」――秋の保育
第4章 見る、感じる――創造的なこころが育つとき
第5章 保育の深まり――秋の自然とお話の世界
第6章 木の葉の「哲学」
第3部 「躍動するこころ」―― 冬の保育
第7章 大きくなる喜び――冬の保育の展開
第8章 幼児の生活のすべてを教材に――劇遊び「みつばちマーヤの冒険」の考察
第9章 遊びとしての幼児劇
補章 いま、考えたいこと 運動会で再会した子ども達 ドングリと保育 若い保育者たちに 「思って歌うこと」が解りだした学生 アニメの中の音楽――「となりのトトロ」 科学技術と保育
(編著者紹介)神谷栄司(京都橘大学教授)著書『子どもは遊べなくなったのか』訳書『「発達の最近接領域」の理論』・前田美智代(兵庫大学短期大学部准教授)