読んで旅するヨーロッパ
        ――イタリア・フランス紀行

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渡辺潤爾著
読んで旅するヨーロッパ         
――イタリア・フランス紀行


(四六判248頁/定価本体2100円送料1冊164円)
訪れた街の歴史的背景をスケッチする 日本図書館協会選定図書
旅行記の体裁を取りつつ、四つの街の「地誌」として記したものである。四つの街の名所を出発点としながらも、背後にある大きな物語という「面」の一部と位置付けて、深くその場所を理解しようという趣旨で書き始めた。キーワードは「地域」であり、各地域の立場に立ってそれぞれの特性を明らかにしようと試みている。時代順で歴史をたどり、各地の地理的位置からその特性を浮かび上がらせるということである。(「はじめに」より)

<内容目次>

1ど迫力 コロッセオとバチカン ―ローマ散歩― トレビの泉はなぜ美しい? ローマの建築物考 ローマで考えたイタリアン・グルメ 狼が創った?ローマ建国伝承 ローマ帝国はなぜできた? ローマ皇帝が造った築2000年神殿 ローマ皇帝の大視察旅行 ローマ帝国はイタリアとどうつながる? ローマが生んだイタリアン信長 イタリア統一をもたらした「国譲り伝説」 

2ルネサンスと冷静と情熱のあいだに―フィレンツェ散歩― 丘から始まったフィレンツェの街 フィレンツェはやはり花の都 ドゥオーモ(大聖堂)はルネサンスの記念碑 ルネサンスはなぜ生まれたか フィレンツェは街ごとアート・ミュージアム ダ・ヴィンチとミケランジェロ ルネサンスの光と影 近現代フィレンツェ史 仕組みが分かればイタリア語が話せる 

3水の都はワンダーランド?!―ヴェネチア散歩― 船に乗って分かるヴェネチア成立の歴史 シェークスピア作品で見た「ヴェネチアのかたち」  サン・マルコ寺院は海上帝国のシンボル 栄光のヴェネチアを伝えるドゥカーレ宮殿 海から陸へ リアルト橋で見たヴェネチアの路線転換 繁栄から消滅へのヴェネチア近代史 水の都は沈むのか ヴェネチア未来への道 ヴェネチアのホテルでイタリア経済を考える 

4芸術、グルメ、フランスの象徴―パリ散歩― 魅せる計画都市 首都パリに見る「フランスのかたち」 フランス料理を創ったのはイタリア人?ローマ帝国対ガリア人 古代フランスの歴史 ゲルマン侵入からフランス王国成立まで 大逆転の王様がノートルダムを造る ジャンヌ・ダルクはフランスを守ったか ダ・ヴィンチと王妃が伝えたルネサンス文化 ヴェルサイユ宮殿はスーパーパワーの証し ルーブル美術館を造ったのはフランスの王様 フランス革命から混沌へ ナポレオンの功績とは 波乱のフランス近代史 エコノミック・ジレンマ フランス経済・考 実は魅力たっぷりのフランスの地方 

著者紹介 経済学博士(名古屋大学)