(A5判203頁/定価本体2300円送料1冊164円)
保育がつくり出す時空間の中で子どもが育つ
わらべうたを用いてつくり出される時空間の中で子どもが育つことについて考察する。わらべうたという日本独自の、声と動きで表される民俗音楽によってつくり出される保育時空間そのものが、障害のある子どもの育ちを支えることの、その意義を明らかにする。
<内容目次>
地道な実践の背後にある実践者の論理
第1章 研究の目的と方法 1 問題意識 2 本書の目的と方法 3 保育実践の質的研究
第2章 わらべうたを用いた保育実践の意義と課題 1 わらべうたの音楽構造と日本人の音楽感覚 2 戦後のわらべうたを用いた教育・保育 3 わらべうたの音楽を理解するための新たな視点 4 保育におけるわらべうたの扱い
第3章 わらべうたを用いた障害児保育実践の枠組み 1 保育実践のための3つの視点 2 わらべうたの音楽理解と子ども理解 3 わらべうたを用いた障害児保育
第4章 わらべうたを用いた障害児保育実践研究 1 A児の事例:「遊びの場」による考察 2 B児の事例:「遊びの構造分析」による考察 3 C児の事例:「輪になる隊形」による考察 4 D児の事例:「めぐること」による考察
第5章 わらべうたを用いた障害児保育の実践的理論構築の試み 1 わらべうたの音楽の保育実践における意味 2 「手だて」としてわらべうたを歌うことの意義 3 「わらべうたを用いた障害児保育実践」の新たな歩みに向けて
第6章 研究のまとめ
(著者紹介)大阪市立大学大学院生活科学研究科(障害児教育臨床)修了(学術博士)(著書)『音楽あそび−障害児と共に育ち合う』(三学出版)