(A5判225頁/税込価格2625円送料1冊160円)
全米音楽教育協会による多文化音楽教育の成立過程を追究
移民社会としてのアメリカにおける民族的マイノリティを含む社会的弱者のための機会均等に向けた動きや、グローバル化する世界におけるアメリカの音楽教育の発展に向けたMENCによる多文化音楽教育への取り組みを明らかにすることである。
<内容目次>
序章 多文化音楽教育とは何か
第1章 多文化音楽教育の前史としての音楽教育改革 第1節 インナーシティの音楽教育とタンクルウッド・シンポジウム 第2節 インナーシティの音楽教育とポピュラー音楽
第2章 MENCの民族構成の改革と多文化音楽教育の展開 第1節 MENCの民族構成の改革と「マイノリティに関する委員会(MCC)」 第2節 多文化音楽教育の成立における「マイノリティに関する委員会(MCC)」 の役割
第3章 多文化音楽教育発展期におけるカリキュラム構成 第1節 民族音楽学者の考える文化理解 第2節 1980年代後半から1990年代にかけての多文化音楽教育の考え方 第3節 文化理解と差別の排除をめざす多文化音楽教育の考え方
第4章 多文化音楽教育と授業実践 第1節 MENCのカリキュラム基準にみる多文化音楽教育 第2節 MENCの指導資料集にみる文化理解の特質 第3 節 女性に対する不平等の排除と音楽教育
終 章−1960年代から1990年代にかけてのアメリカの多文化音楽教育の実践的展開− 第1節 MENCの多文化音楽教育の成立 第2節 多文化音楽教育への批判的課題 第3 節 日本の音楽教育と多文化音楽教育
資 料
(著者紹介)京都橘大学講師 博士(教育学)