高取憲一郎・著
『文化と進化の心理学』
―ピアジェとヴィゴツキーの視点
(四六判136頁/税込価格1365円)
コール、ブルナー、ワーチ、エンゲストロームなどの主張を読み解きながら、ピアジェとヴィゴツキーの視点の統合による新たな知の枠組みの下に、斬新な人間モデルを提唱する。文化心理学、進化心理学、進化論的認識論、自然科学などの諸成果を視野に入れながら、認識・社会・意味の三位一体的進化論的人間モデルの地平を探求する意欲的試み。
【内容もくじ】
- 第1章
文化とは何か・文化と総合学習・文化概念を巡って
- 第2章
文化心理学とは何か・わが国の状況・外国の状況 : 文化心理学の二つの立場(活動理論派対ナラティブ派)・コール・ブルナー・ワーチ
- 第3章
文化心理学への進化論的アプローチ・文化心理学の生物学的視点・ロックのインターネット講義
- 第4章
人間はどこから来て、どこに行くのか ・物質の発展の三段階・技術の進化・コミュニケーションの進化
- 第5章
文化と進化の心理学の基礎(1)ピアジェ心理学の視点・知能の発達の四段階・同化・調節・均衡・具体例の紹介
- 第6章
文化と進化の心理学の基礎(2)ヴィゴツキー心理学の視点・ ヴィゴツキー心理学の基本概念・ヴィゴツキー心理学の最近の展開
- 第7章
文化と進化の心理学の展開・ピアジェとヴィゴツキーの統合・ネオヴィゴツキー派の展開・新たな人間論の地平へ
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