生徒指導法の実践研究――健全育成と教職教育の新戦略

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吉田卓司著

生徒指導法の実践研究


――健全育成と教職教育の新戦略

(A5判192頁/税込価格2205円送料1冊160円)


教育現場の目線からあるべき生徒指導とは何かを考える
世界経済のグローバル化を背景として、今日の新自由主義的経済政策と教育政策が深く結びついていることを指摘せざるをえない。そのような時代状況のなかで、今後の生徒指導のあり方を問うものである。日本の教育がかかえている諸問題をグローバルな視点から明らかにし、広く欧米の教育政策と実践にも学びながら、体罰問題、いじめ事件、性に関わる指導などのテーマについて、教育現場の目線から「あるべき生徒指導とは何か」を考究する。  

<内容目次>

序 生徒指導法の現段階

序章 青少年の健全育成と教育政策

第1部 いじめ事件とリストラティブ・ジャスティス 1章 教育再生会議「いじめ緊急提言」の検討 2章 リストラティブ・ジャスティスを用いたいじめ指導 3章 フィンランドに学ぶ ―― 厳罰主義から関係修復重視への転換

第2部 体罰・懲戒を考える 1章 神戸高塚高校校門圧死事件の教訓 2章 体罰問題の現段階 3章 体罰死事件を検証する――体罰による傷害致死事例の比較検討を素材として 4章 近畿大学付属高校体罰死事件の検討――なぜ体罰はなくならないのか

第3部 ジェンダーと生徒指導 1章 性教育と生徒指導――生徒自身が語り合い、行動するジェンダー教育の実践記録

第4部 実りある生徒指導を目指して 1章 少年非行をどう見るか――アメリカ犯罪学におけるコントール理論の検証

第5部 教職教育の現状と課題 1章 大学教職免許取得課程における『生徒指導』論の現状と課題 2章 実践的生徒指導力をいかに引き出すか

《著者紹介》高等学校教諭、大阪大学・甲南大学非常勤講師(著書)『教職入門 生徒指導法を学ぶ』(三学出版)