神谷栄司著
保育のためのヴィゴツキー理論
―新しいアプローチの試み―
(四六判264頁/本体価格2300円送料1冊164円)
Tではヴィゴツキーの心身一元論を基礎とした情動の理論と人間の心理学の構想について述べる。Uでは幼児期と保育の諸命題を説明する。また、Vでは、ヴィゴツキー理論はどこまで、具体的個人にアプローチしえたかという問題を考える(はじめにより)。
<内容目次>
はじめに――第三の波のなかのヴィゴツキー
序章 発達と教育のかかわりをめぐって ――発達の最近接領域とヴィゴツキーの方法論
第T章 ヴィゴツキー理論への新しい見方
T 記号による媒介的発達理論――発達における自然的なものと文化的なもの
U 子どもの年齢期と人格発達――機能主義の克服と構造化
V 「人間の心理学」――心身問題と哲学的基礎
第U章 幼児期の発達と保育
W 幼児期の思考とことばをめぐって
X 幼児期の遊びとその発達的意義
Y 幼児の想像力と表現活動
Z 書きことばの前史
[ 子どもにおける概念の発達
\ 幼児教育カリキュラム論
第V章 社会的実践と個人の問題
] 人格理論と個人の問題
XI 人格理論の中心問題としての意識の単位
《著者紹介》仏教大学教授。(著書)『「発達の最近接領域」の理論』『情動の理論―心身をめぐるデカルト、スピノザとの対話』(共訳・三学出版)ほか
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