水と科学の話  

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小野英喜著

水と科学の話
―くらしの中で―

日本図書館協会選定図書
(A5判166頁/本体価格1700円)

水と生活を科学する
本書は、水の正体を科学的に理解するために、身の回りのものの変化や自然現象を水の視点から分かりやすく話しています。身近にある水が、飲み物や動植物に直接必要であるだけでなく、テレビや携帯電話を作るためにも必要であることを知ることは、科学への関心を深め、理科嫌いを少なくするのではないかと期待しています。

<内容目次> 

T 自然と水と・ エビアンからアルプスが見える(硬水と軟水)・水の惑星・地球・ 雪は降り(ふり)、霜は降りる(おりる)・雪が降る・水の長い旅・花の香りは酸とアルコールから・地球の表面を加工する水・ 硫酸の雨が降る(酸性雨)・水の動きで早期ガンを発見・20mもの梢までとどく水 

U 食と水と・ 農業は水に支配されている・ お茶を飲む・お酒の化学・日本酒は水しだい・豆腐の味も水しだい・青菜に塩・寒天とインスタントコーヒー・ご飯のおいしさは水がつくる・山の上で炊くご飯は味ない・水を抱えて放さないコンニャク・スポーツ飲料は食事時に飲まないように・水は生物の体をつくりエネルギーを運ぶ・水の振動で温める電子レンジ・食品を水から守る乾燥剤・深層水とは何か・「フレッシュ」な話 

V 飲み水をつくる・水道水をつくる @琵琶湖・A琵琶湖疏水・ B上水道のしくみ・下水道を流れる水・水道管を破裂させ岩を砕く氷・海の水を飲み水に・浄水器と活水器・アルカリイオン水は必要か 

W 生活と水・湯たんぽと水枕・ 携帯用の氷枕・ 火傷しない100℃の水蒸気(サウナ風呂)・さび(錆)は水から・水で布を切る・油の火災は水で消すことができない・水は二刀流で気体を溶かす・金魚は水に溶けるわずかな酸素で生きている・ホタルは「甘い水」が好きか・1gの紙オムツは1リットルの水を吸収する・蒸れないオムツカバー・ 皮膚を保護する乳液とクリーム・シャンプーとリンス・シャボン玉飛んだ・水に溶ける紙、溶けない紙・水は有害物質を分解する・汚れはなぜ落ちる・氷はなぜ水に浮くか・超純水をつくる・ものづくりにも水が必要・汗と打ち水・「水に流して」仲直り・水をつくって走る電気自動車・くっつく(接着剤の化学) 

X 水分子の不思議


【著者紹介】
    小野英喜(おの・ひでき)立命館大学講師。(著書)『くらしと化学の話』(新生出版)『学力保障と学校づくり』(三学出版)