女性ライフサイクル研究所発行(三学出版発売)
生き抜く力を育む
―レジリエンスの視点から―
(女性ライフサイクル研究16号)
(A5判92頁/税込価格1050円)
子どもは成長する過程で、いろんな逆境に遭遇します。しかし、それに翻弄されて
しまうばかりではありません。逆境をはねとばしたり、たとえ傷つきうずくまってし
まったとしても、またそこから立ち直り、成長していく力、生き抜く力を持っていま
す。日本ではまだ一般的な言葉ではありませんが、欧米ではこのような力を指す「レ
ジリエンス」という言葉があります。
人生に逆境は避けられません。避けられないとしたら、逆境のなかで、私たちに何
ができるのでしょうか。平常時にどんな力を蓄えておけば良いのでしょうか。周りの
大人が子どもにどのように関わることが役立つのでしょうか。逆境にある人の「レジ
リエンス」をうまく引き出すために、援助者がどんな関わりをすればよいのでしょう
か。
女性ライフサイクル研究所では、カウンセリングや講演、執筆活動を通して、幼い
頃の虐待やさまざまなトラウマ経験のある人たちと出会い、また子育て中の親や子ど
もの育ちへの支援を行ってきました。これらの活動を通して得た知見を含めて、レジ
リエンスの様々な面についてとりあげました。レジリエンスについて考えるヒントが満載です。
<内容目次>
●〈序)レジリエンス〜逆境を生き抜くために…村本 邦子
●〈遊 び〉遊ぶことは生きること…津村 薫
●〈トラウマを受けた子ども〉レジリエンスに着目した子どもへの支援…小田 裕子
●〈レポート〉しなやかな子どもの心…森崎和代
●〈協同関係〉思春期の協同関係から生まれるレジリエンス…渡邉 加代
●〈非 行〉非行歴をもつ少女のレジリエンスに学ぶ…下地久美子
●〈想像力〉想像力とレジリエンス…西 順子
●〈トラウマ・サバイバー〉トラウマからの回復とレジリエンス…窪田 容子
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