小野英喜・編著 ei Book(2)
『子どもが変わる環境教育』
(四六判並製160頁/税込価格1575円)
理科嫌いが問題になっていますが、自然や物質の基礎を学ぶと共に、発展的な学習として生活と結びついた内容や身近な環境の問題を教材にすると子どもたちの学習への関心や意欲が大きくなることは、本書の実践で明らかです。環境問題が「ゴミを捨てるな」「空き缶拾い」等の道徳的な学習に止まっていれば、学習意欲はしぼみます。環境破壊を物質的な理解だけでなく社会的な背景や生産活動にも深く関係していることを学んだとき、子どもたちの環境問題への視野は大きく広がります。
【内容もくじ】
- はじめに(現在の環境問題)
- I 理科の実践
(1) アルミ缶は、電気のかんづめ
(2) 金属つくりは、廃棄物を捨てること
(3) ppm濃度を知っていますか
(4) 酸性の雨がなぜ降ってくる
(5) ヒトの体脂肪でセッケンをつくる
(6) 原子力発電はほんとにクリーン?
(7) 危ない食生活を考える
(8) 松葉も大安気汚染で泣いている
(9) ダイオキシンを学ぶ
(10) 環境ホルモンを教材として
- II 学校教育と環境問題
(1) 学校で扱う環境問題
(2) 環境問題の学習目標と評価
(3) 「総合的な学習時間」と環境教育
- III 教科としての環境教育
1 理科と環境問題
(1) 理科の学習目標と学力形成
(2) 学習指導要領の改訂と環境教育
(3) 理科で環境教育を
(4) STSに学ぶ
2 社会科と環境問題
(1) 社会科学教育と環境問題
(2) 「現代社会」の授業と環境問題 |