新刊案内

吉田卓司『教育実践基礎論―アクティブ・ラーニングで学ぶ』 [2017年05月11日(木)]
 目 次
1 校門指導が招いた女子生徒の死 生徒指導と生徒の人権 生徒指導と教師の連携 遅刻した生徒をほめる? 教育実践の基礎・基本 アクティブ・ラーニング❶ 遅刻指導のロールプレイ 問題演習 「ベル着席」・「居眠り防止」の指導
第1章◉体罰を考える 体罰とは何か 骨折、打撲、鼓膜破裂からセクハラ的体罰まで @小学校の体罰例 椅子の背もたれに画鋲を貼り付け A中学校の体罰例 B高校の体罰例  体罰「教育」是認の論理と心理 体罰容認の社会意識が生む悲劇 ペナルティ特訓で急死した有力選手――京都田辺野球部熱中症死亡事件 体罰是認の風潮が殺人を生む 体罰禁止を「タテマエ」から「ホンネ」にするために 体罰問題でディベートやロールプレイをしよう
viii もくじ ix 第4章◉不登校は悪くない? 不登校を「見守る」ということ 「不登校」をどうみるか? ――ナオコの場合 初めての面談 いじめと不登校 「君は何も悪くない」 不登校への働きかけ アクティブ・ラーニング❺ 不登校の対応を考えるブレインストーミング 問題演習 自分のクラスの生徒が不登校になったら
第5章◉セクシャル・アクシデントと性教育 中高生の性被害 「まじめ」な少女が家出や妊娠 75 メル友がストーカーに・・・ 性教育と生徒指導 避妊、妊娠、中絶、出産 他校、警察、地域との連携を考える 性にかかわる指導の道しるべ     アクティブ・ラーニング❻ 現代の性教育を語るグループワー ク 問題演習 青少年の性にかかわる法律 第6章◉問題行動と「チームとしての学校」 軽い注意にキレる心 生徒指導提要を読む  アクティブ・ラーニング❷ 体罰についてのディベート 問題演習 体罰肯定論に反論する
第2章◉いじめを許さない いじめ防止対策推進法――いじめの定義 いじめが子どもを殺す 「深刻ないじめは、どの学校にも、どのクラスにも、どの子どもに  も起こりうる」  もう限界やねん 自殺は防げた いじめ指導の三原則 いじめは必ず解決できる 42 大津市立中学校いじめ自殺事件の教訓とは アクティブ・ラーニング❸ いじめのケーススタディを寸劇で 問題演習 いじめ指導の基本方針
第3章◉生と死をどう伝えるか 子どもの自殺原因 「自殺系サイト」と『完全自殺マニュアル』――「命の重み」を考える指導 「生と死」を考える指導 「死にたい」と相談されたとき 「TALK」の原則 アクティブ・ラーニング❹ 「死ぬほどつらい」と相談されたら 問題演習 生と死にかかわる指導の留意点
生徒指導の課題 「チームとしての学校」 家裁・少年鑑別所などとの連携・相談 福祉・医療の関係機関との連携 アクティブ・ラーニング❼ 生徒指導についてのグループ討議 問題演習 精神保健と少年司法
第7章◉校則違反と懲戒処分 毎日悩みの服装指導 丸刈り訴訟とパーマ退学訴訟の概要  校則見直しの基本的視点  茶髪・ピアスの指導はどのようにすべきか?すべきではないのか? 指導と「抑圧」  違法行為の指導 薬物乱用事案への取り組み    アクティブ・ラーニング❽ 『生徒指導提要』を活用したグループ・プレゼンテーション  問題演習 出席停止と懲戒処分
補章◉教員採用試験から見た「求められる教師像」[筆答試験]  [面接試験](大阪府、大阪市、愛知県、兵庫県) [集団討論](兵庫県、愛媛県、北九州市) 
資料編 児童の権利に関する条約(抄) 教育基本法  学校教育法(抜粋)  <懲戒・体罰> 学校教育法施行規則(抜粋)法務調査意見長官回答「児童懲戒権の限界について」 <いじめ>   いじめ防止対策推進法 文部省初等中等教育局長通知「児童生徒のいじめの問題に関する指導の充実  について」(抄)  文部省初等中等教育局長通知「いじめの問題に関する総合的な取組について」  (抄) <関係機関との連携>   文部省初等中等教育局長通知(抄)「児童生徒の問題行動等への対応のため  の学校と関係機関との連携等について」  <飲酒・喫煙の禁止>   未成年者飲酒禁止法 154 未成年者喫煙禁止法 

吉田卓司(よしだ たかし) 1958年 兵庫県神戸市生まれ 最終学歴 大阪大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学 現職 藍野大学医療保健学部准教授  主な著作  『教育方法原論―アクティブ・ラーニングの実践研究』三学出版(2013).『生徒 指導法の実践研究』三学出版(2008).『子ども虐待と向き合う―兵庫・大阪の教 育福祉の現場から』(共著)三学出版(2013).『学校の中の犯罪と事件T・U・V』(共 著)批評社(2002〜2005).『元気になーれ―対人援助のプロ技』(共著)三学出 版(2001).『教師という<幻想>』(共著)批評社(1998).『授業・「従軍慰安 婦」』(共著)教育史料出版(1998).『学校という<病い>』(共著)批評社(1997). 『いのちの重みを受け止めて―子どもの人権と兵庫の教育』(共著)神戸新聞総合 出版センター(1997).『懲戒体罰の法制と実態』(共著)学陽書房(1992).『問 答式・学校事故の法律実務(全4巻)』(共著)新日本法規出版(加除式1987〜). 『修復的司法―現代的課題と実践』(共訳)関西学院大学出版会(2001).アメリ カ自由人権協会編『女性は裁判をどうたたかうか』(共訳)教育史料出版(1997). アメリカ自由人権協会編『生徒の権利』(共訳)教育史料出版(1990).「いじめ 事案への一対応としての修復的教育」『養護教諭教育実践研究』2号(2016).「フ ランス・マルチニーク大学区における多文化共生教育」大阪大学未来戦略機構『未 来共生学』創刊号(2014).「アメリカ犯罪学におけるコントロール理論の展開と 課題」『犯罪社会学研究』14号(1989).