望月彰・谷口泰史編著
子どもの権利と家庭支援
――児童福祉の新しい潮流――
(A5判288頁/税込価格2625円)
家庭における子育て不安や困難は、これまでの児童福祉の体制では対応しきれないほどの深刻な状況を見せている。その一方、少子化と晩婚・非婚化の進行のなかで20世紀型の近代家族の姿も急激に変わりつつあり、新たな家族像への模索が続いている。……この転機を児童福祉の発展の方向に導くために、「子どもの権利と家庭支援」という軸に沿って、児童福祉の理念、制度、内容、方法を総合的に整理しようと試みたものである。(はじめにより)
<内容目次>
1章 児童福祉の理念と歴史
2章 児童福祉の法制度 児童福祉法の成立・戦後沖縄の児童福祉と琉球政府児童福祉法・子どもの権利条約と児童福祉法改正・児童福祉法の関連法制
3章 児童福祉サービスの実施体制 施策の体系・児童福祉サービスの供給主体
4章 児童福祉の分野 保育・児童養護・障害児福祉・非行少年の自立支援・健全育成・ひとり親家庭への援助・子ども・若者の自立生活援助
5章 児童福祉の関連領域 教育 ・母子保健とは・一般行政サービス(1)児童手当制度・(2)育児休業・(3)男女共同参画と子育て支援・ドメスティック・バイオレンス――DV法の改正と今後の課題
6章 児童福祉とソーシャルワーク
7章 児童ソーシャルワークの実際と課題
8章 児童福祉専門職の養成
9章 児童虐待の現状と課題
10章 地域における子育ち保障の展開と課題 少子化問題と子育て支援政策・子育て支援から子育ち保障へ・地域における「子育ち保障」の課題
【著者紹介】
宮里慶子(平安女学院大学短期大学部保育科専任講師、元大阪市家庭児童相談室家庭相談員)・望月 彰(大阪府立大学人間社会学部社会福祉学科教授)・谷口泰史(大阪府立大学人間社会学部社会福祉学科教授)・神原知香(大阪府立大学社会福祉学研究科博士後期課程)・山中京子(大阪府立大学人間社会学部社会福祉学科助教授)・曽田里美(神戸女子大学文学部社会福祉学科専任講師、神戸少年の町子ども家庭支援センター相談員)・平尾 桂(元京都国際福祉センター職員、現在アメリカ留学中)・加藤曜子(神戸流通科学大学サービス産業学部医療福祉サービス学科教授)
|