馬場敬直・著
『抱かれた子 抱かれなかった子ども』 ―子育ての原点を探る
(四六判164頁/税込価格1575円)
小児科医50年から見えるもの
人間の子育ては本能ではない。子育ては、伝承されてきたもので、未来に伝えるものである。子育ての知恵、文化をつちかう。
【内容もくじ】
第1章 育児相談から ●子どもの存在は大きい ●人間の子育ては本能ではない
第2章 子育て今昔 1 子どもの存在と認識 2 「ムラ・イエ」の子、通過儀礼 ●子供組 3 七歳までは神の子 ●子は宝 ●間引き・堕胎・捨て子 4 近世の子育て、「家」 ●子育て教育 ●「家」 5 子やらい、子育て今と昔 ●子育ての責任の所在 ●子育ては大変なこと ●甘えの構造・甘えの残像 ●生きがいの子、ペット的な子 ●新しい時代の子やらい 6 鬼子母神とカンガルーケア 7 子どもの情景
第3章 社会構造の変革 1 社会環境の変化 2 家庭の構造の変化 3 家庭の業態の変化 4 家族関係の変化と子育て 5 テレビと子ども 6 生と死と子育て 7 現代の社会・育児の様相
第4章 日本と欧米の子育ての比較 1 民族 2 言語 3 一般的文化 4 社会文化 5 家族・親子関係 6 育児態度の比較 7 「甘え」について 8 育児書での比較
第5章 日本の子育ての将来展望 1 社会の現状 2 子育ての現状 3 子育ての知恵を次世代へ
第6章 育児支援と行政について 1 児童福祉法改正 2 少子化対策推進基本方針 3 幼稚園と保育所の規制緩和 4 児童相談所 5 エンゼルプラン 6 小児科医 7 国家百年の計
【著者紹介】
大阪教育大学、兵庫教育大学、大阪市立大学、大谷女子短期大学、東大阪短期大学の講師歴任。現在、関西医療学園専門学校講師。小児科認定医。 (著書) 『新小児保健学』日本小児医事出版・ 『赤ちゃん健康相談室』香匠庵・『続障害児教育の展開』障害児教育講座W、大阪養護教育振興会編・『肢体不自由児・病弱教育』教育出版 |