(四六判187 頁/定価本体1700 円+ 税)送料1冊164円
自立支援とは何かの導きの書
北海道家庭学校で学んだ「働く教育」を、少年たちが生きていく上で最も大事なこととして、共に汗を流して実践することができました。……抵抗感いっぱいの少年たちとの厳しい闘いの日々でもありました。しかし、その結実は、自立した卒業生が表してくれており、共に克服した共感故の再会は長い時を経てもなお、代えがたい喜びとなっています(「この
仕事を終えて」より)。
<内容目次>
この仕事を終えて――私を支えたもの 特別寄稿 「北海道家庭学校の暗渠排水工事」
第一章 兵庫県立明石学園十一年の実践から 一 明石学園の生活 二 学園で流した汗と涙は一生忘れない(英典)
三 事後指導について(少年達との闘いの日々) 四 家族が愛で結ばれるように(真一朗)
第二章 三重県立国児学園二十四年の実践から 一 日々の生活 二 社会的自立をめざす
第三章 創立百周年記念式典に集まった青年たち 一 五人の卒園生からの言葉 【原点にもどりやり直す勇気をもつ】(一
朗) 【ルールを守ること、利他的な気持ちを持つこと】(真一朗) 【達成する喜びを得てください】(貴一)
【何事も人のせいではない】(英明) 【本物の自分になってほしい】(敬一)
第四章 人生の軌跡 一学生時代 二 明石学園で十一年 三 三重県立国児学園で二十四年
終章 今日まで支えていただいた方々への感謝 一 原風景のなかの人たちへの感謝 留岡清男先生 谷 昌恒先生 川口正夫先生
斎藤益晴先生 藤田俊二先生 二 父母、下関の母への感謝 三 私を支えてくれた妻のこと
(著者紹介)国児学園長、全国児童自立支援施設協議会長、21 年3 月退職。著書に『俺たちの少年期』(共著・法政出版)