(A5判363頁/本体価格2200円送料1冊164円)
高垣忠一郎(立命館大学)推薦
今日の子ども・家庭・学校を否定的に描き出す表面的言説によって見
えなくされている実像を鋭くえぐり出す画期的な調査報告、つまり、
格差社会が生み出す問題点と教育が依拠すべき積極面とが的確に提起
されている。
<内容目次>
序章 受容によって見えてくる子どもたちの積極面
第1章 調査が語る「学校は今」—中学2年生調査データから「学校の役割」を考える—1.楽しい学
校とは何か 2.勉強の「好き・嫌い」「分かる・分からない」と学校生活 3.塾の効用と限界 4.
習熟度別授業 5.「いじめ」 6.上登校 7.ストレス 8.コミュニケーション 9.<実践>つ
ながりの中で育つ中学生 10.部活動 11.運動部が抱える諸問題と行方を考える(問題提起)
第2章 調査が語る「高校生は今」1. 受容によって見えてくる高校生の積極面 2.高校生の生活とケータイ
3.高校生とアルバイト 4. 秋葉原事件を通して高校生の内面を考える 5. 高校生の孤独と発達可能性
第3章 調査が語る「小学5年生は今」1. 5年生の目に映っている学校の諸相 2. 上登校の現実 3. 学校への拒
否感とその要因 4. 学級集団と学校生活
第4章 調査が語る「小学2年生は今」1.生き生き活動する2年生 2.
気になる「わからない」と答えた子どもたち 3. 小規模な学級と子どもの豊かな成長 4. 環境条件について
第5章 調査が語る「格差社会の陰と病理」 1. 格差社会の進行 2. 通塾に顕れた格差社会の陰 3. 勉
強観における格差社会の陰 5. 高校生の生活費上安感から見える格差社会の陰 6 自己を肯定的に
とらえかえし、共同の学びから希望を
第6章 子どもの家庭生活 1.子どもたちの基本的生活リズ
ム(経年比較を中心に) 2.データから見えたジェンダー
第7章 自由記述で語る保護者のねがい・子
どものねがい 1. 保護者のねがい 2. 子どもの主張「大人になったら子どもにしてやりたいこと」
(執筆者紹介)板倉史郎(大阪府公立小学校)大前哲彦(大阪音楽大学)佐伯洋(大阪教育文化センター)佐々木温子(大阪府公立小学校)小豆島悦子(大阪市公立小学校)新主寿雄(大阪教育文化センター)辻保夫(大阪教育文化センター評議員会代表)前畠一誠(大阪府公立小学校元)松井登(大阪府公立中学校)宮崎隆志(北海道大学)森下博(大阪健康福祉短期大学)守野美佐子(京都女子大学他)山口隆(全日本教職員組合)柚木健一(大阪教育文化センター)横山政夫(大阪府公立中学校元)米山幸治(大阪府立高等学校)